国立西洋美術館の常設展の小企画展があるのはご存知ですか?
国立西洋美術館は特別展だけではありません。常設展の中にも企画展示があります。
西洋美術館の所蔵コレクションで企画された小企画展で、とても興味深い展示です。
今日は国立西洋美術館の小企画展「物語る黒線たち/デューラー「三大書物」の木版画」の
見どころや所要時間などについてお話します。どうぞ最後までご覧ください。
デューラー「三大書物の木版画」の見どころは?
デューラー「三大書物の木版画」
書物芸術のと言われるデューラー「三大書物の木版画」
当時はとても画期的だった活字印刷本の木版画の全てが一挙に展示されています。
展示会場の壁にズラッと展示されている光景は圧巻です。
白と黒の世界に一気に引き込まれるでしょう。
木版画は1511年の正式な出版時の貴重な貴重なエディションの作品で
裏面や欄外にラテン語の活字が印刷されており、展示では一部ですが裏面も観ることができます
光、影、だけでなく、描くことができないような音や声まで
「彼が単色で、すなわち黒線を使って表現していないものがあるだろうか」
と称賛されデューラーの描いだ黒の世界が一挙に観ることができる貴重な展覧会です。
デューラー「三大書物の木版画」の所要時間は?
デューラー三大書物の木版画の所要時間は20分〜50分くらいだと思います。
1つ1つ観て写真撮影したら60分程度
解説や主要な作品を重点的に観ると20分程度
展覧会場をさらっと流し見るだけだと10分程度
デューラー「三大書物の木版画」展は国立西洋美術館の常設展の中にある小企画展示です。
仕切られた2フロアーに約70点の作品が展示されていました。
展覧会の規模は大きくないので時間はかからない方だと思います。
けれども展示されている作品はとても細密で近づいてじっくり観たくなります。
そうしたら50、60分くらいはあっという間に過ぎてしまいます。
私は50分ほど滞在していました。
すべての作品が写真撮影ができたのですが気に入ったものだけにしておきました。
本当は全部の作品を撮影したかったのでこの展覧会の図録があったらよかったのにと思いました。
デューラー「三大書物の木版画」の混雑状況は?
デューラー「三大書物の木版画」の会期がスタートして2週間が過ぎた平日の金曜日
15時すぎに行きましたが結構混雑していました。
15時頃って1番混雑する時間帯だとは思ったのですが、
日頃は比較的空いている常設展の中の会場ですし
夕方から特別展「印象派」を見ようと思っていたので先に見ておこうと思ったのです。
混雑している理由の1つは
特別展「印象派」を観にきている方が多いので、常設展に流れてくる方も多い
もう1つは学校の校外学習とかできている学生がいた。(この学生たちは15時30分まで美術館にいないといけなかったらしく15時30分を過ぎたらいなくなっていました。)
混雑はしていましたが流し見をしている方が多かったので
人の多さはそれほど気にならなかったです。
じっくりと観ていても、さらっと飛ばして進んでくれました。
デューラー「三大書物の木版画」のチケットは?パスポートは?
常設展チケット
常設展のチケットはオンラインと美術館のチケット売場で購入することができます。
デューラー「三大書物の木版画」は常設展示の中小企画展なので
国立西洋美術館の常設展のチケットで見ることができます。
あと、特別展「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」のチケットがあれば
特別展を鑑賞した当日限り、特別展のチケットで
常設展と小企画展デューラー「三大書物の木版画」を観ることがでます。
国立西洋美術館/常設展のチケット売場は特別展と同様に入口横にあります。
混雑をしていると販売されないこともあるようなので
オンラインで事前に購入しておくことをオススメします。
国立西洋美術館常設展観覧料
個人 一般 500円 大学生 250円
高校生以下及び18歳未満、65歳以上、障害者手帳*をお持ちの方とその付添者1名は無料
常設展パスポートチケット
常設展のみ鑑賞できるパスポートチケットがあります。
残念ながら2025年度分は完売していますがおそらく26年度も発売されると思います。
期間内なら何度でも鑑賞できて、館内のミュージアムショップやレストランで
割引を受けることもできるとてもお得なパスポートチケットなので
興味ある方は来年の3月、要チェックです。
国立西洋美術館の常設展示の会場は広く、展示されている作品の数も多いです。
特別展と観たあとに常設展を観ると、体力気力ともに疲れ果ててしまって
ゆっくり観ることは結構至難の業です。
15、16世紀の西洋美術が好きな方はこの常設展パスポートチケットをオススメします。
国立西洋美術館常設展パスポートチケット
■販売場所 国立西洋美術館チケット売場
■価格 1,300円(税込)
■販売開始日 2025年3月11日より※2025年度分は完売
■有効期間 ご購入当日~2026年3月31日
■割引特典 ミュージアムショップ(企画展特設ショップを除く)3,000円(税込)以上のご利用で5%割引
レストラン(CAFÉすいれん):3,000円(税込)以上のご利用で5%割引
国立西洋美術館へのアクセスは?最寄り駅、行き方は?
最寄り駅
国立西洋美術館の1番近い最寄り駅はJR線「上野駅」です。
京成電鉄「京成上野駅」からは 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線の「上野駅」からは 徒歩8分くらいです。
他に国立西洋美術館まで駅歩いて行けそうな駅は
アメ横に近い都営地下鉄大江戸線「上野御徒町駅」、銀座線「上野広小路駅」、JR線「御徒町駅」、
東京メトロ日比谷線「仲御徒町」からは徒歩約12分
湯島天神がある、東京メトロ千代田線「湯島駅」からは徒歩約15分
根津神社や矢根千に近い、東京メトロ千代田線「根津駅」からは徒歩約17分
JR線「鶯谷駅」からも徒歩約10分なので意外と近いです。
行き方
1番近いJR線「上野駅」から国立西洋美術館までの行き方です。
改札出口を間違えると結構歩くことになるので注意して下さい。
JR上野駅の「公園口改札」です。
車両や利用した路線によって異なりますが
10両目前後の階段やエスカレーターで上に行くと公園口改札の方に行くことができます。
上野駅の「公園口」改札口を出て真っ直ぐ2分ほど歩くと
右手に国立西洋美術館の入口があります。
広場にロダンの彫刻が展示されているのでそれが目印です。
デューラー「三大書物の木版画」の感想と展覧会概要
白と黒だけで表現された世界はとても迫力がありました。
これが木版画なの?と信じられないくらいの細密な線で描かれていました。
平面を観ているのですが、音が聞こえ動きが見えるようで
まるで映像をみているような感覚がありました。
常設展示の中の企画展示ではもったいないくらいです。
国立西洋美術館の特別展示を観られた方はぜひ合わせて観て欲しいです。
デザイン好きやグラフィックを勉強されている方にもオススメしたい展示です。
物語る黒線たち―デューラー「三大書物」の木版画
■会期 2025年10月25日[土]-2026年2月15日[日]
■開館時間 9:30~17:30(金・土曜日は~20:00)※入館は閉館の30分前まで
■休館日 月曜日、11月4日、11月25日、12月28日-2026年1月1日、1月13日
(ただし、11月3日[月・祝]、11月24日[月・休]、1月12日[月・祝]、2月9日[月]は開館)
■会場 版画素描展示室(常設展示室内)
■観覧料 一般500円(400円)、大学生250円(200円)
常設展の観覧券または企画展「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」 観覧当日に限り、
同展観覧券でご覧いただけます。
■主催 国立西洋美術館
現在開催されている国立西洋美術館の特別展『オルセー美術館所蔵/印象派−室内のめぐる物語』よろしければこちらも合わせてご覧ください



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