「トランスフィジカル」?どういう意味だろう?タイトルが気になリませんか?
写真家はあまり詳しくないので、フライヤーで惹かれて行くことがありますが
タイトルで惹かれたのは初めてです。
東京都写真美術館の常設展TOPコレクション「トランスフィジカル」について
今日はお話します。どうぞ最後までご覧ください。
東京都写真美術館レビュー 常設展TOPコレクション「トランスフィジカル」感想 見どころは?
「トランスフィジカル」ってどういう意味だろう?まず最初に思いました。
「トランス」から連想するのは、、、、意識が飛ぶ
「フィジカル」から連想するのは、、、身体
意識が飛んだ身体???良くわからないですね。
ちゃんと解説を読んでみました。
展示タイトルは「トランスフィジカル」。
「物質的」「身体的」という意味をもつ「フィジカル」という言葉に表される通り、
モノとして存在する写真の「物質性」や、被写体や作家自身の「身体的表現」に着目する。さらに、対象がそのもの自体から、別の形態や位置へ移動していくプロセスや行為をさす「トランス」という接頭辞が表すように、これまでのコレクション作品の新たな読み解き方を紹介しつつ、イメージがつくられる過程に目を向けた展示となる。
なるほど!接頭辞の「trans〜/トランス」
〜を超える、〜を変換する、別に状態に変わっていくという意味から「過程」ですね。
「トランス」違いをしていました。
イメージはなんとなく掴めた気がしました。
東京都写真びつの3万8000点を超える多彩な収蔵作品の中から選ばれた約185点
学芸員4名の共同企画によるオムニバス形式となる
膨大な数のコレクションから選ばれた185点
どれだの時間をかけて185点に絞ったんでしょうか?
改めて学芸員の方ってすごいと思いました。
展示は5章で構成されていました。
私がになった章は第1章と第5章です。
第1章の「撮ること、描くこと」
写真と絵画ってっ微妙な関係だと思います。
時により沿い、時にお互いを意識して闘ったり、時にそっぽ向いたり
お互いを何処かで意識しているというか。
似たもの同士ゆえのライバルのような
意識している感じが写真技術の発展とともに変わっていく様子が見れて
私は面白いと思いました。
作品では、
《5月の収穫》と《(5月の収穫)を制作するための独立した9つのイメージ》
《5月の収穫》という1枚の作品を作るために9枚の写真からイメージをピック・アップして
組み合わせて1枚の作品にするコラージュのような、合成のような作品。
絵画的でもあり写真高できることでもあり
比べて観れるように隣に展示されているのも良かったです。
《徳川家康像》はあの徳川家康?!と単純にビックリしました。
写真って現代のものようですが近代なんですね。
写真の歴史にも触れたような気がします。
第5章「ヴィンテージと出会うとき」では
まず問いかけに共感しました。
写真が手軽に、身近になったデジタルの時代、
物質としての写真の作品が薄れていっているような、
私は写真の作品ってどういうものだろう?と思うことがあります。
《冬の嵐の晴れ間、ヨセミテ渓谷、カリフォルニア州》は
1枚の写真の中で焼付を部分的にかえて、よりドラマティックで迫力ある作品に仕上げています。
印画紙に焼き付ける。この作業に写真家がレンズを通して感じた場面を
どんな風に表現したいかが詰まっているのではないかと、それが垣間見れる作品、展示だと思いました。
単純に面白い!と思ったのは エキソニモ 《Heavy Body Paint》
3つの液晶モニターが並んでいます。
画面には絵の具ボトルが映し出されていて、
同じ絵の具でボトルの廻りを隠すように塗りつぶされています。
映像は手持ちカメラに寄って撮影された微妙に揺れています。
揺れているので境界線が曖昧になっています。
リアルにべったりっとモニターが塗られているのが私は面白いと思いました。
全5章構成。
●第1室 初期写真から出発して写真と絵画の関係性を探る「撮ること、描くこと」
●第2室 踊り」という身体表現による衝動と社会性に迫る「dance」
●第3室 色で広がる視覚表現を体感する「COLORS」
●第4室 コンセプチュアル・アートに影響を受けたステージド・フォトグラフィと
実験的なビデオアートを取り上げる「虚構と現実」
●第5室 デジタル時代において写真の物質性とオリジナルプリントの価値を問い直す
「ヴィンテージと出会うとき」
東京都写真美術館レビュー 常設展TOPコレクション「トランスフィジカル 所要時間 滞在時間、混雑状況は?
企画展の「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」を観たあとに行きました。
平日の午後、ちょうどお昼ご飯を食べ終わったくらいの時間です。
「トランスフィジカル」のほうが混雑していたのにはびっくりしました。
人が多くて作品が見れないというほどの混雑ではないのですが
展示空間が部屋のように区切られているので移動がしづらいところもありました。
私はたいてい1巡以上するのですが、今回は1巡と気になったをの2巡目に観ました。
滞在していた時間は55分でした。
写真の面白さがわかってきたからでしょうか?自分が思っていたよりも長かったです。
「ルイジ・ギッリ」を観ていたときも感じましたが
写真をやっているんだろうな、と思う方が多かったです。
大混雑はないと思いますが、写真は根強い人気があります。
少しでも混雑を避けて観たい方は平日の午前中が良いと思います。
東京都写真美術館レビュー 常設展TOPコレクション「トランスフィジカル」チケット、入場料、予約は?
チケットは当日受付窓口、もしくは東京都写真美術館のHPからウェブチケットで購入ができます。
東京都写真美術館はチケット売り場と入場受付が違うので
少しでもスムーズに展覧会場に入りたい方はHPからウェブチケットの購入をオススメします。
東京都写真美術館は「ぐるっとパス」対象施設
この常設展TOPコレクション「トランスフィジカル」は入場無料です。
私は、もちろん「ぐるっとパス」を使いました。
1階の受付で「ぐるっとパス」のQRコードを読み取ってもらうと入場券が発行されます。
発行された入場券を持って3階の展覧会会場に向かいましょう。
東京都写真美術館 TOPコレクション 「トランスフィジカル」
■料金
一般 700円
学生 560円
高校生・65歳以上 350円
小学生以下 無料
東京都写真美術館へのアクセスは? 最寄り駅、行き方、場所、住所
駅から10分弱歩きますが近くまでは「恵比寿スカイウォーク」といわれる通路があるので
東京都写真美術館のある「恵比寿ガーデンプレイス」の前まで
雨に濡れず、暑い日差しを避けてことができます。
しかも部分的ですが「動く歩道」が設置されているので楽に美術館に行くことができます。
通路を抜けると目の前が「恵比寿ガーデンプレイス」です。
信号を渡って右側をまっすぐ進むと目の前に東京都写真美術館の建物が見えてきます。
東京都写真美術館の建物を右に、建物との間を入っていくと
思わず写真を撮りたくなるようなモダンアートみたいなおしゃれな空間です。
そのまま奥まで進むと東京都写真美術館の入口があります。
【最寄り駅】
恵比寿駅【アクセス】
■JR山手線・埼京線恵比寿駅東口より 徒歩7分
■東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口より 徒歩11分【 東京都写真美術館 】
■住所: 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
■電話:03-3280-0099ファックス:03-3280-0033東京都写真美術館 レビュー トランスフィジカル
東京都写真美術館 TOPコレクション 「トランスフィジカル」 展覧会概要 まとめ
写真の展覧会を久しぶりに観ましたが
写真の表現の幅が無限でとても面白かったです。
建物も洗練されていて、でも居心地は良かった。
2階のミュージアムショップ前のスペースには椅子やテーブルがあるので
展覧会を観る前、後で座ってぼんやりとできるので
写真美術館内で展覧会のはしごもできますね。
写真美術館はTOPコレクション展は「ぐるっとパス」が使えるので
またぐるっとパスを使うときには必ず行く美術館の仲間入りにしたいと思います。
会期:2025年7月3日~ 9月21日
会場:東京都写真美術館 3階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00~18:00(木・金~20:00、8月14日からの木・金は~21:00 )※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝休日の場合開館、翌平日休館)
料金:一般 700円、学生 560円、高校生・65歳以上 350円、小学生以下無料
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