東京都写真美術館 レビュー ルイジ・ギッリ写真展 感想 見どころは?所要時間、混雑、チケット、アクセス方法は?

展覧会

ルイジ・ギッリをご存知ですか?私は知らなかったです。
この写真展のフライヤーをみて画家のジョルジョ・モランディみたいな
絵のような写真だと思いました。
静かだけど温かみが合って、いないのにいる気配が感じとられて
この写真を見てみたいと思いました。他の写真も観てみたいと思いました。
東京都写真美術館で開催されている「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」
について今日はお話します。どうぞ最後までご覧ください。

東京都写真美術館 レビュー ルイジ・ギッリ写真展 感想、見どころは?

とても良い写真展でした。
実は写真の展覧会を観るのはとても久しぶりで、東京都写真美術館にくるのも
「宮崎学 イマドキの野生動物(2021)」を観ていらい4年振りです。
私の中で写真って記録なものという認識が強くて、ザッと観てしまうことが多く
よっぽど、これは観てみたいと思ったのしか観ないのですが
ルイジ・ギッリの写真は絵画みたいと思ったのでぜひとも観たかったのです。

展示は5章構成でした。
初期の代表作「コダクローム」や「静物」シリーズ、作家の故郷など欧州の風景写真、
画家ジョルジョ・モランディ、建築家アルド・ロッシのアトリエを撮影したシリーズを含む
約130点。写真のサイズは大きいのもではないですが作品数的には多いと思います。
かなりの見応えがありました。

感じたのはユーモアのセンスがあって、視点が面白い、切取り方が絶妙。
日常面白いと思うことへのアンテナが常に立てていて敏感なんだろうなと思いました。
単純に構図がかっこよく、視点は面白い。光とても柔らかくて綺麗です。
その上テーマに対してとてもストレートなのでわかりやすいと思いました。
1枚の写真の見どころが満載。
どんな見え方でも捉えられる写真だと思いました。

5つの章の中で私的に1番だったのは観たかった5章目の「「アイデンティキット」シリーズ
書籍やCD、って人にじっくり見られるのが自分の中を見られているようで
少し恥ずかしいとおもったことはありませんか?まさにそれだ!と思いました。
その人はいないのにその人を見ているようです。
写真だからこそストレートに表現できた作品。センスが凄いと思いました。
モランディのアトリエを撮った作品は
まるでモランディの作品を見ているようでもありました。
情緒的で温かさがあって、構図がかっこいい。
画面にはモランディはいないのに存在があって物語の1ページを観ているようでした。

4章 イタリアの風景 既視と未知 の作品はどれも静か。
特に《エミリア地方の田園風景 1985 /イタリアの風景》空も木も田園も真っ白な作品
シーンとした音のない音が聞こえてくるような独特な静けさを感じました。

1章 オブジェクトとイメージ1 反響し合うイメージ の作品群は
ユーモアがあり、構図もかっこよく面白いと思いました。
《イル・ルッス、1976》(コダクロームより)
壁につけられた鏡、その鏡にまた鏡が写っていて、その鏡には人が写っている作品は
2次元なのか3次元なのか、何次元なのか、一瞬混乱します。
《モデア、1978 静物より》
ミケランジェロのダヴィデ像の彫刻がプリントされた灰皿(トレイを灰皿にした?)に
もみ消されたタバコの吸い殻の作品はブラックジョークなのか?と2度見してしまいました。

良い作品に出会えた展覧会でした。
写真で絵画のようなじっくりと味わえる作品でした。
写真が好きな方はもちろんですが、絵画好きな方にもオススメしたい展覧会です。

ルイジ・ギッリ写真展 滞在時間は?所要時間と混雑状況

絵画のような作品を観ていると、時間はあっという間で
2時間も経っていることに私は気付いたのは2巡したころです。

ふっと周りを見ると同じくらいに会場に入った人たちが何人もいたので
皆さんじっくりと見入っているようでした。
写真展にしては長めの時間を観ていたほうが良いかもしれません。

平日の暑いお昼間に行きました。
混雑はなく、思い思い自分のペースで観ることができて人も程よくいる、そんな状況でした。
年齢層は若く、外国の方の割合も多かったです。

東京都写真美術館 レビュー ルイジ・ギッリ写真展チケット、予約について。入場受付は?

東京都写真美術館ルイジ・ギッリのチケットは
当日窓口で購入またはHPよりウェブチケットを購入することができます。
前売りはなく、販売期間は会期開始終了までです。

料金:一般800円 / 学生640円 / 高校生・65歳以上 400円 / 中学生以下無料

団体、映画鑑賞券提示者、65歳以上の方など割引があります。
私は「ぐるっとパス」を利用しました。
2割引でした。
適用されるのが展覧会によって違うのでHPで確認にするか
1階の受付窓口で聞いてみるのが良いと思います。

1階エントラストに受付があります。
チケットはここで購入できます。
いつも2,3つ展覧会を開催していて単体でみるチケットもありますが
全部見たい場合はセット券もあります。
自分がどの展覧会を見たいか、もし割引になるものを持っていたら提示すると
1番お得に見れるチケットを教えてくれるので相談しましょう。

展覧会の入場受付は各階の展覧会会場入口になります。
チケットを持っていたら、エレベーター、階段で観たい展覧会の会場へ行ってください。

東京都写真美術館 へのアクセスは?最寄り駅や行き方、場所、住所

駅から10分弱歩きますが近くまでは「恵比寿スカイウォーク」といわれる通路があるので
東京都写真美術館のある「恵比寿ガーデンプレイス」の前まで
雨に濡れず、暑い日差しを避けて行くことができます。
しかも部分的ですが「動く歩道」が設置されているので楽に美術館に行くことができます。

通路を抜けると目の前が「恵比寿ガーデンプレイス」です。
信号を渡って右側をまっすぐ進むと目の前に東京都写真美術館の建物が見えてきます。
東京都写真美術館の建物を右に、建物との間を入っていくと
思わず写真を撮りたくなるようなモダンアートみたいなおしゃれな空間です。
そのまま奥まで進むと東京都写真美術館の入口があります。

 

【最寄り駅】
恵比寿駅

【アクセス】
■JR山手線・埼京線恵比寿駅東口より 徒歩7分
■東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口より 徒歩11分

【 東京都写真美術館 】
■住所:  東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
■電話:03-3280-0099ファックス:03-3280-0033

 

東京都写真美術館 レビュー ルイジ・ギッリ写真展 感想、まとめと展覧会概要

センスが良く温かみと情緒がある作品群でとてもよい展覧会だと、私は思いました。
2作品以上を入れるという条件で写真が撮れるので気に入った作品は写真に残しました。
(1作品のみを撮ることは禁止でした。)
図録が気になって2階のミュージアムショップを覗きましたが
8月上旬の発売ということで実物を観ることはできませんでした。
ただ、ミュージアムショップ入場チケットがなくても入る事ができるので
また機会があれば覗いてみたいと思います。

ちょっと余談ですが、
私が椅子に座って作品を観ていたときにフッと気付いたことがあります。
それは、「黒い方服装の方が多い」。
外国の方はそうでもなかったのですが、年齢層に関わらず上下黒、皆さんおしゃれでした。
恵比寿という土地柄もあるのでしょうか?
来場者ウォッチングもまた面白いと思います。

総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景
会期:2025年7月3日~9月28日
会場:東京都写真美術館 2階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00~18:00 ※木・金~20:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月 ※月が祝休日の場合は開館、翌平日は休館
料金:一般800円 / 学生640円 / 高校生・65歳以上 400円 / 中学生以下無料

 

 

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