WHAT MUSEUM 展覧会レビュー『諏訪敦/きみはうつくしい』所要時間、見どころなどについて。

平面・絵画

また観たいと思った展覧会はありますか?
年に2,3つ、また観たい!と想う展覧会があります。
初めて観ましたが、写真ではないかと思うくらいリアルです。
リアルだけで終わらない深い思索もあります。
会期中が長いのでもう1度観に行こうと思いました。
WHAT MUSEUM 展覧会レビュー『諏訪敦/きみはうつくしい』について
今日はお話します。どうぞ最後までご覧ください。

 

WHAT MUSEUM 展覧会レビュー『諏訪敦/きみはうつくしい』見どころ感想について。

私は諏訪敦の作品をちゃんと観るのは初めてでした。
そんな私でも諏訪敦という画家が
何を見て、何を描こうとしているか
とても伝わってくる作品構成の展覧会だと思います。

 


初期作のどうせなにもみえないは
リアルな人物像画で、裸婦と骸骨やザクロなどを組み合わせて描かれた作品

喪失を描く亡き人にもう一度会いたいと遺族から依頼を受け、取材を重ね描かれた人物画

その後、亡くなった父親のデスマスクを描き、対象が自身の家族へと移ります/横たえる

 

コロナ禍「人間を書きたいという気持ちを失ってしまった」ところから
母親の介護、看取りのなかで母親を描くことで意欲を徐々に回復させていきつつも
結局自分は『死』しか描けないという葛藤もあったそう。

病室で描かれたスケッチには『死なないで』と
走り書きのような文字を見ていると苦しくなりました。
♦私は『生』を必死で見て描こうとしたのではないかと感じました。

 

葛藤最中に『静物=死んだもの』を描く静物画へ/語りださないのか
対象物は蚕や五穀、など神話に記されているもの、人間の存在を背景から描こうとした作品

 

最後は諏訪敦のアトリエで制作された
人体骨格標本模型にプラスターとウレタンで肉付けした等身大の『ひとがた』
それをモチーフに描かれたドローイングと絵画の3つから構成される/『汀にて』
再び人間を描けるようになるための自己治癒的なもの

諏訪敦は
『この絵は静物画に似ているし、風景がのようなものにも私は見える』と語っていて

作品を観ると曖昧さが感じられました。

 

初期の作品、代表作、新作、80点の作品郡で
諏訪敦の現在に至るまでの制作の変貌を観ることができる展覧会

とても見応えがありました。
まずは構成の順番通りに見てみることをオススメします。

 

WHAT MUSEUM 展覧会レビュー『諏訪敦/きみはうつくしい』所要時間、滞在時間、混雑状況について。

♦私は開幕直後平日のお昼に行きました。

入場受付けに待ち行列はなくスムーズに入場することができました。
会場内も混雑はなく、常にフロアーに10人位いるような状態でした。

展示の内容、作品が持つ独特な雰囲気からも
人が少ない環境で見たほうが良いと思いました。

 

ゼロではなく数人思い思いにいる

 

そんな環境があっている展覧会だと思います。
なので私がオススメしたい時間帯は平日の午後休日の午前中がです。

 


1階と2階が展示フロアーで、作品数は約80点
作品を観るだけだと、所要時間の目安は45分〜60分くらい
30分の映像があるので観るので、観た時間がプラスになります。

 

♦私の滞在時間は120分でした。
映像30分はあっという間で、全部見ました。

 

作品を章の順番通りに観なかったので
1巡目は1つ1つ作品観て、2巡目は流れを追いながら作品を観ました。

映像の前には7,8人座れる椅子が設置されているのでじっくり観ることができます。
1階2階それぞれに2,3人が座れる椅子があるので、少し休憩することもできます

 

WHAT MUSEUM 展覧会レビュー『諏訪敦/きみはうつくしい』チケット、当日券などについて。

チケット
ミュージアムの受付オンラインから購入することができます。

◉当日券は
ミュージアムの受付で購入することができます。
チケットの購入と入場の受付が同じです。

◉オンラインの購入方法は
WHAT MUSEUMの公式HPからできますが
事前に登録が必要となります。

 

WHAT MUSEUMは『建築倉庫』があり、
建築家や設計事務所から預かっている800点以上の建築模型を保管されています。
倉庫内でその一部を公開していて

WHAT MUSEUMと『建築倉庫』セット券があります。
このセット券もミュージアムの受付オンラインどちらからでも購入することができます。

また後から倉庫も観たい!となった場合でも
建築倉庫のみのチケットもあるので安心してください。
 ※詳しくはWHAT MUSEUMのHPでご確認下さい。

 

♦私は『ぐるっとパス』を使って観に行きました。
WHAT MUSEUMは対象の施設入場無料です。
※建築倉庫は『ぐるっとパス』は使えません)

WHAT MUSEUMで開催される展覧会は、どれも観たい!と思うものばかりなので
『ぐるっとパス』が使えるのはかなり嬉しいです。
また展覧会の会期が長いので気にった展覧会2度、3度と足を運べます。

みなさん『ぐるっとパス』オススメです。

 

展覧会チケット
一般 ¥1,500
大学生・専門学生 ¥800
中高生 無料
小学生以 無料

WHAT MUSEUM (ワットミュージアム)アクセス、行き方、最寄り駅、住所、場所について

 

天王洲アイル、おしゃれなエリアですね
そのエリア内にあるワットミュージアム、最寄り駅『天王洲アイル駅』です。

東京モノレール東京臨海高速鉄道りんかい線  と2線同じ駅名ですが
駅の場所は同じではなく150mほど離れています。

ワットミュージアムへは
どちら線の『天王洲アイル駅』からでも同じくらいの距離です。

歩くのが好きな方はJR線『品川駅』からも歩けない距離ではないですが
暑い時はオススメしません

 

♦私は東京臨海鉄道りんかい線『天王洲アイル駅』から行くことが多いですが
東京モノレールの『天王洲アイル駅』、JR線『品川駅』からも歩いたことがあります。

『天王洲アイル駅』はどちらの線からも近く道もわかりやすいので便利です。
モノレールは乗り物自体がアトラクションみたいでワクワクします

JR線『品川駅』は徒歩20分程でした
複雑な道ではなかったのですが、ちょっと遠く感じました。

ワットミュージアムの案内にはでていませんが
地図で見ると京急線『新馬場駅からも歩けそうです。

 

【交通手段/電車】
◉東京モノレール  『天王洲アイル駅』  徒歩5分
◉東京臨海高速鉄道りんかい線  『天王洲アイル駅』B出口  徒歩4分
◉JR品川駅  『港南口』  徒歩20分

WHAT MUSEUM
東京都品川区東品川2-6-10 G号

 

 

WHAT MUSEUM 展覧会レビュー『諏訪敦/きみはうつくしい』まとめ。ロッカーや注意点、展覧会概要。

●ロッカーはWHAT MUSEUMの建物入口の手前にあります。
荷物をロッカーに入れてからWHAT MUSEUMに入ります。

案内看板がありますがわからない時は
受付スタッフに聞きましょう。
一旦外に出て、ロッカーに預けることができます

●館内は結構寒いです。
美術館はどこも空調が効いていますが
WHAT MUSEUMはその中でも効いていて寒い方だと思います。

●1階フロアーの奥に1つ撮影不可の『章』がありました。
『章』の入口に撮影不可の案内板が出ています。気をつけてください。

それ以外はすべて撮影することができます。
作品を撮った写真で見るとまた一層リアルに見えます。

 


葛藤、模索を通して
実直に向き合う姿勢が感じられる展覧会でした。

初めて作品を観た私でもわかりやすく
素直に作品をみて感じることができました。

制作をしている方や、若い世代の方、にオススメしたい展覧会です。

 

WHAT MUSEUM
東京都品川区東品川2-6-10 G

■会期2025年9月11日—2026年3月1日
■開館時間11:00―18:00 最終入館:17:00
■休館日 月曜日 月曜祝の場合は開館、翌火曜休館

コメント

タイトルとURLをコピーしました