猫は好きですか?猫好きの方にはたまらない!展覧会があります。
府中市美術館で開催中の『フジタからはじまる猫の絵画史−藤田嗣治と洋画家たちの猫』です。
昔から日本では動物がよく描かれていましたが、それは日本絵画ならではで西洋絵画では
動物は描く対象ではなかったのです。それをフジタが「猫」を描き始めたことで西洋でも
描く対象となった、という切り口から藤田嗣治や日本の画家たちが描いた「かわいい猫」の絵を
たくさん観ることができる展覧会です。『フジタからはじまる猫の絵画史』の見どころや
所要時間、混雑状況などをお話します。どうぞ最後までご覧ください。
『フジタからはじまる猫の絵画史』の見どころは?
ズバリ、「猫の絵」が見どころです。
猫の絵を通して猫の絵の歴史や猫をモチーフにすることで
フジタや日本の画家たちが新たな表現を観ることができます。
見どころ1 フジタの「猫」の絵が集結
東京都近代美術館に軽井沢安東美術館、下関市立美術館、たましん美術館、岐阜県美術館
様々な美術館から「フジタの猫」の作品が集結しています。
美術館だけでなく、藤沢市が所蔵しているコレクター招き猫亭氏のコレクションに
個人蔵、H.N.コレクションは個人的に所有している作品をこの展覧会のために借りて
展示しているので、所有している方が「もう2度とどこにも貸出しない」となったら
再びお目にかかるかかることができないかもしれないです。
そんな貴重な作品も一同に観ることができるまたとない展覧会です。
見どころ2 フジタといえば「猫」
藤田嗣治は自己プロデュースがとても上手な画家だと思います。
ぱっつんと切り揃えられた前髪、円縁のメガネはフジタのトレードマークですが
「猫」も印象付けるためのトレードマークと言えます。
西洋では描かれなかった「猫」をフジタがどのように描き、
魅力的なモチーフと定着させたか、
フジタと言えば「猫」と印象付けをどのようにしたか、
作品を通して観ることができます。
見どころ3 日本の画家が描いた猫の絵
私たち日本人は浮世絵や日本画で動物が描かれているのを見ているので
猫が絵ががれていても何も不思議には思わないのですが
実は西洋では人物メインという芸術的思想から動物がメインで描かれることは少なかったので
西洋人から観ると不思議で珍しくセンセーショナルなことだったと思います。
フジタが描く以前から現在までに描かれていた猫の絵を観ることで
日本人が猫をどのように見ていたか、違いを知ることができます。
見どころ4 猪熊絃一郎の猫の絵
フジタ以降、重要なモチーフとして「猫」を描いたのが猪熊弦一郎です。
愛猫家の猪熊弦一郎が描いた猫は1000匹以上とも言われています。
この展覧会では、最大級の油絵や猫がびっしりと描かれたスケッチブックなど
猫の作品15点を一同に観ることができます。
『フジタからはじまる猫の絵画史』の所要時間、滞在時間は?
『フジタからはじまる猫の絵画史』の所要時間は
45分〜60分くらいだと思います。
作品数が約80点、大きい作品はそれほどなく、
展示室は3フロアーで大きさも疲れない程度の丁度よい規模だと思います。
同じ階にある「コレクション展」も観る事ができます。
コレクション展の作品数も80点とフジタと同じ数です。
コレクション展はテーマがバラバラしているので、全部を集中して観るのは疲れると思います。
歩きながら回って、色がいいな〜とかなんか好きかも、という作品があれば
立ち止まってじっくり見る、くらいの感じでも充分だと思います。
それでも30分くらいかかると思います。
『フジタからはじまる猫の絵画史』の所要時間が45分〜60分
「コレクション展」所要時間が20〜30分
合計の所要時間は60分〜90分くらいが目安だと思います。
疲れたときはロビーに椅子があるので休憩して
ご都合に合わせて、無理なく楽しんで下さいね。
『フジタからはじまる猫の絵画史』の混雑状況は?
『フジタからはじまる猫の絵画史』は結構混雑していました。
私は展覧会がスタートして約1ヶ月が過ぎた、平日の午後に行きましたが
思っていた以上に人が来ていました。
大混雑というほどではないですが
途切れることはありつつも列になって作品を観るくらいの人はいました。
大きい作品が少なく、細かい線まで見ようと近くで見る感じだったので
列ができていたのでしょう。
見づらいとかストレスになるような混雑ではなかったです。
藤田嗣治は人気ですし、猫も人気です
平日でも結構人が来ていたので、土日祝日はもっと混雑していると思います。
落ち着いて観たい方は平日に行くことをおすすめします。
『フジタからはじまる猫の絵画史』のチケット料金や割引、ぐるっとパスは使える?
チケット料金について
『フジタからはじまる猫の絵画史』のチケットは
当日のみ、美術館のチケット売場で購入することができます。
チケット売場は美術館の正面入口を入って少し左斜正面
ミュージアクショップと『フジタからはじまる猫の絵画史』大きな幕の間を進んでいくと
すぐにチケット売場があります。
『フジタからはじまる猫の絵画史』入場料
◉一般1000円(800円)
◉高校生・大学生500円(400円)
◉小学生・中学生250円(200円)
※一部作品の展示替えを行います。
※( )内は0名以上の団体料金。
割引、「ぐるっとぱす」について
小学生以下の児童や府中市内の小中学生、身体障害者の方はは入場が無料です。
団体割引もあり、約2割引となりますが事前に申し込みが必要です。
一般の割引としては「ぐるっとぱす」が使えます。
対象の施設で企画展の入場が無料となります。
※未就学児無料。身体障害者手帳(ミライロID)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
※コレクション展もご覧いただけます。
※府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
府中市美術館へのアクセス/行き方は?最寄り駅やバス、駐車場について
アクセス/最寄り駅
最寄り駅は
京王線「東府中駅」または「府中駅」
JR中央線「 武蔵小金井駅」または「国分寺駅」
京王線「府中駅」は特急が止まるので新宿から向かうのであれば
JR 中央線を使うより早くて安くて便利です。
行き方
府中市美術館への行き方は電車とバスで行くことができます。
京王線「東府中駅」「府中駅」からはバスで10分程度です。
バスによっては最寄りのバス停から約10分ほど歩くので注意して下さい。
JR中央線「 武蔵小金井駅」、「国分寺駅」からバスで15分程度です。
バスによっては最寄りのバス停から約10分ほど歩くので注意して下さい。
歩くことが好きは方は「東府中駅」「府中駅」から約20分程なので
歩いて行くこともできます。
府中市は歩道もしっかりしているので安心して歩けます。
ちゅうバス
地域のコミュニティバス『ちゅうバス』を使うと運賃が100円と
京王、西東京バスを使うよりお得に行くことができますが
30分に1本と便数が少ないので乗り継ぎに注意してください。
《京王線府中駅》
◉ちゅうバス多磨町行き「府中市美術館」下車すぐ《京王線東府中駅》
◉ちゅうバス府中駅行き「府中市美術館」 下車すぐ
京王、西東京バス
京王、西東京バスは京王「府中駅」からと
JR中央線「 武蔵小金井駅」、「国分寺駅」から乗ることができます。
京王、西東京バスは京王「府中駅」から乗る場合は
便数が多いので乗り継ぎをきにしなくても大丈夫ですが
バスによっては降りたバス停から歩くので注意です。
JR中央線の「 武蔵小金井駅」、「国分寺駅」からも乗る場合は
バスの乗車時間は約15分ほど
降りたバス停によっては約10分歩くので注意して下さい。
【府中市美術館アクセス/バス】
《京王線府中駅》
⦿武蔵小金井駅南口行き(一本木経由) 「天神町二丁目」バス停 下車すぐ
⦿武蔵小金井駅南口行き(学園通り経由) 「天神町幼稚園」バス停 下車徒歩8分
⦿国分寺駅南口行き(東八道路経由)「天神町幼稚園」バス停 下車徒歩8分《JR中央線武蔵小金井駅南口》
⦿府中駅行き(一本木経由) 「一本木」バス停 下車すぐ
⦿府中駅行き(学園通り経由) 「天神町幼稚園」バス停 下車徒歩8分《JR中央線国分寺駅南口》
⦿京王バス府中駅行き(東八道路経由)「天神町幼稚園」バス停 下車徒歩8分
駐車場について
54台止めることができる府中市臨時駐車場 があります。
誰でも無料で利用することができます。
美術館通りを挟んだ向い、平和の森公園側にあり
府中市美術館から徒歩5分くらい場所です。
『フジタからはじまる猫の絵画史』をみた感想
西洋絵画では動物があまり描かれていなかったと思うと
日本の絵画も西洋人からすると面白く真似たいと思ったんでしょうね。
そう思うと猫の作品が誇らしく思い、より一層素晴らしく観えました。
そして何よりどの猫も可愛い。
描かれた猫の表情を観るだけで癒やされます。
ふわふわに描かれた毛並みを観ていると触りたくなります。
ネコ好きにぜひ観て欲しい、オススメしたい展覧会です。
府中市美術館『フジタからはじまる猫の絵画史』の休館日や営業時間や開館時間など展覧会概要
フジタからはじまる猫の絵画史
■会期 2025年 9月20日(土) – 12月7日(日)
■休館日 月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は祝日のため開館、翌火曜日は休館)
■開館時間 10時から17時(入場は16時30分まで)
■会場 府中市美術館 2階 企画展示室(エレベ−ターで2階へ)
■観覧料 一般1000円 高校生・大学生500円 小学生・中学生250円
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