今年はゴッホも作品を見る機会が多いですね。
箱根のポーラ美術館でもゴッホの展覧会が開催されているのはご存知ですか?
ゴッホが与えた影響をテーマにした展覧会。
ゴッホの作品と影響を受けた画家や作家の作品を観ることができます。
ゴッホの凄さを違う視点から観れるのでマニアックにゴッホ好きという方にオススメしたい
展覧会です。今日はポーラ美術館で開催されているゴッホ展「ゴッホインパクト」について
お話します。どうぞ最後までご覧ください。
ゴッホ展ポーラ美術館で開催中 ゴッホインパクト感想、見どころ
ゴッホがどれだけ凄くて影響を与えたか、という展覧会なので
ゴッホの作品数は11作品と少ないです。
それでも私が観たかった作品がありました。
1つは幻の芦屋のひまわりと言われている《ひまわり》です。
陶板で再現されたもの。
実際のゴッホが描いた作品は戦争中に空襲で焼けてしまいました。
もう存在しない作品なので幻なんです。
このひまわりはゴッホが描いたひまわりのかなでもバックが青色と
ちょっと違う印象を受けるひまわりなので陶板で再現されたものでも観てみたかったんです。
バックの青に黄色のひまわりはより生き生きとして生命力の強さを私は感じました。
ゴッホが実際に描いたひまわりが観てみたかったです。
2つ目は《アザミの花》
花瓶に活けられたアザミの花を描いたものです
どことなく《ひまわり》と似ていると思いました。
葉っぱのトゲトゲした感じはとても力強くて
青という色だからかでしょうか
《ひまわり》はほとばしるような情熱的な生命力を感じたのですが
《アザミの花》は冷静で底から徐々に上がって来るような生命力を感じました。
ゴッホはこのアザミの花を描いた1ヶ月後に亡くなったということですが
それが信じられないくらいの「生」を私は感じました。
ゴッホが影響を与えた画家、作家の作品では
《森村泰昌/ エゴ・シンポシオン[ゴッホの章の抜粋]》映像作品です。
森村泰昌の作品はわかりやすくいうと「コスプレ」でしょうか。
作品の中の人物に森村泰昌がコスプレして
作品を再現しそれを写真に納めたセルフポートレート写真です。
今まで幾度となく森村泰昌の作品を観たことがありましたが
映像は初めてでした。とても新鮮でした。
関西弁のイントネーションで話すゴッホはちょっと面白かったです。
7分ほどの上映時間なので最後まで見ても疲れないと思います。
《桑久保徹/フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ》
桑久保徹、、、観たことがない作品、知らない画家でしたがどれも面白いと思いました。
私がこの展覧会での1番の良い出会いです。
こういう出会って本当にワクワクしますね。
海辺のような場所にあるゴッホのアトリエを描いたかのような作品。
いたるところにイーゼル、椅子、画材、があって、それぞれのイーゼルにはゴッホの作品があります
その椅子ではひまわりの絵を、この椅子に座ってブーツの絵を、
まるでゴッホのアトリエを観ているようですが1つのアトリエを描くのではなく
1つの作品が1つのアトリエ、それが作品ごとにアトリエがある、たくさんアトリエがあるんです。
1つ1つ細かく観ているとだんだんゴッホの人生そのものを観ているような感じになりました。
画面の中にゴッホがいるようなとても面白い作品だと私は思いました。
知っている方は何を今更と思われるかもしれませんが、私の一押しです。
この展覧会に来られた方はぜひジックと観てほしい!おすすめです。
桑久保徹
自らのなかに架空の画家を設定し、「その画家に描かせる」という方法で絵画制作をはじめた桑久保徹は、ゴッホのような油絵具による厚塗りの技法を得意としています。《フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ》は、美術史における巨匠を取り上げて、想像上のアトリエを描き出した〈カレンダーシリーズ〉のなかのひとつです。今日において傑作として知られるゴッホの作品やこの画家にゆかりのある事物が河畔に取り集められている本作品は、星月夜を描いたゴッホの絵画を彷彿とさせます。
ガラスケースに展示されていた《白樺》などの資料も興味深く見ました。
白黒写真でもゴッホの作品には強烈なインパクトがあったというのは凄いですね。
表紙に記載されていた『ゴオホ』
当時はゴッホと読まず(読めず?『ゴオホ』
思わず声に出して読んでしまいた。なんとも言いにくい、、、。
当時の熱狂が伝わって来ました。
ゴッホ展ポーラ美術館で開催中 ゴッホインパクト所要時間、滞在時間 混雑状況
私は8月の平日、午前中に行きました。
とてもお天気のよい日でした。
入ったときはそれほど多くなかったのですがお昼前には人が増えていました。
夏休みだからか若い方の姿が多かったです。
美術館を目的に来た、というよりも
箱根観光の1つに美術館を選んだという感じの方が多いように思いました。
作品数も多くなく、ゴッホの作品も少ないからか
皆さんの鑑賞は比較的サラッとしていて、会場内が大混雑するような感じはなかったです。
私もいつもより滞在時間は短めの50分ほどでした。
他の方は30分〜45分程と少し早いように思いました。
参考にして頂けたらと思います。
ゴッホ展ポーラ美術館で開催中 ゴッホインパクト チケットについて入場料は?予約は必要?
来館予約は不要です。
直接行って入ることができます。
私は何度か行っていますが入場制限に合ったこともありません。
そこは何も考えずに行って大丈夫だと思います。
チケットは当日受付けフロアーにある発券機を使って購入する方法と
事前にポーラ美術館の公式HPからウェブチケットを購入する方法があります。
ウェブチケットの割引はありませんが、入館がスムーズになると思います。
発券機は2台しか設置されていないのでタイミングによっては少し待つかもしれません。
私は当日発券機で購入しました。
購入するのに待つことはありませんでしたし、機械の操作も難しくありませんでした。
スタッフの方がそばで誘導してくれるので安心です。。
ポーラ美術館のエントランスは吹き抜けで光がとてもきれいな気持ち良い空間なので
ゆっくり順番を待つのも良いと思います。
購入したチケットでポーラ美術館で開催されている展覧会、常設展すべてを鑑賞できます。
展覧会の会場を出ても館内に入る限りはチケットを再度チェックされることはありません。
(遊歩道など外に出る場合はスタッフの方に声をかけてください)
入館料
大人 個人¥2,200
大学・高校生 ¥1,700
中学生以下 無料
障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,100
ポーラ美術館 注意点、ロッカーなど設備について
■注意点など
◉日傘、傘は持ち込めません、入口の傘立てに預けてください。
◉チケット売り場は入口を入ってすぐのエスカレーターを降りた左手に発券機があります。
そこで購入することができます。
◉大きい荷物やリュックサックは展示会場に持ち込めません。
受付けフロアーにロッカーとスーツケース置き場が
あります。預けてから展覧会場に行きましょう
◉展覧会場内は飲食ができません(水・飴・ガムを含む)水分補給をしてから会場に入りましょう
◉三脚、一脚、自撮り棒、携帯扇風機の利用はできません。暑いですが展覧会場内は涼しいので
少しだけ我慢してください
ポーラ美術館のカフェ、レストラン、ミュージアムショップについて
ポーラ美術館の廻りは何もありません。
車で行かれる方は自由がきくので問題ないかもしれませんが
電車やバスで行かれる方は要注意です。
廻りになにもなくてもポーラ美術の中にカフェとレストランがあります。
ミュージアムショップもあり展覧会グッズだけでなくおしゃれなお土産を買うことも出来ます。
カフェ /営業時間 10:00 – 16:30(ラストオーダー)
入口を入りエレベーターで降りていくと下に見えるのがカフェです。
2つエレベーターで降りるカフェの受付があります。
開放的はフロアに大きなガラス窓の向こうは緑の森が広がります。
ここでは1人1オーダーで、サンドイッチなどの軽食とケーキなどのスイーツ、飲み物が頂けます。
受付けで人数を伝えると席に案内してくれます。
空いているときはぜひガラス窓の近くの席にしてもらうと森の景色がとても良いです。
季節のドリンクはとても色鮮やかで綺麗、
カフェに注ぐ柔らかい光と白い空間に映えるとこはいうまでもありません。
私はコーヒーとケーキを頂きました。
綺麗なベリーのケーキもありましたが、ミルフィーユ好きなのでミルフィーユにしました。
次回は他のケーキも食べて見たいと思います。
コーヒーカップはルノワール「アネモネ」でした。
このカップ&ソーサーはミュージアムショップやオンラインでも購入できます
お昼を過ぎると混雑してきます。
席が空いていても案内まで待たされることもあるようです。
私は11時半ころだったので待たずに席に着くことが出来ましたが
すぐに席は一杯になって12時前には待っている方がいました。
レストラン/営業時間 11:00~17:00(ラストオーダー16:00)
入口を入ってエレベーターを1つ降りた右手にあります。
レストランのみの利用ができ、予約も出来ます(ポーラ美術館HPのレストランのページより)。
ここではランチコースやワンプレートランチ、カレー、などをいただくことができます。
展覧会メニューやスイーツ、ここではアルコールの提供もあります。
私は残念ながらレストランをまだ1度も利用したことがありません
素敵な空間で美味しいランチをいただくなら1
人よりも誰かと楽しみたいのでいつかの楽しみにとっておきます。
ミュージアムショップ
入口を入ってエスカレーターを2つ降りた、カフェの隣にミュージアムショップがあります。
展覧会のグッズだけでなく、アートグッズ、ポーラ美術館のグッズ書籍など品揃えは豊富です。
実用的に使うものから飾るもの、お土産まで購入する事ができます。
私はお土産にポーラ美術館のキャンディを購入しました。
ポーラ美術館 アクセスは?行き方、交通手段、場所、住所
箱根。東京からだとちょっとした小旅行ですね。ワクワクします。
私は何度かポーラ美術館に行っていますが
高速バスでも小田急線でも行ったことがあります。
電車のメリットは時間に正確だということです。
せっかくの箱根、美味しいものを食べたり、観光したりしたいですよね。
電車は時間通りに動いてくれるので計画が立てやすいと思います。
ただ、乗換えが3〜4回と多いです。
あと、時間帯に寄っては小田急線と箱根登山線、箱根登山線と箱根登山鉄道
送迎バスの乗継ぎがスムーズにいかないこともあります。
乗換えに待ち時間があるときは売店を覗いてお土産の下見をしてもいいですね。
高速バスのメリットは乗換えが少なく近くまで行くことができるのでとても楽でした。
乗継ぎも楽で高速バスを降りた「仙郷楼」バス停でそのまま待っていると次のバスに乗れます。
バス停が同じでなのでバス停を探す必要がないので安心です。
デメリットは高速の渋滞に巻き込まれる可能性があり時間通りに進まない事です。
私は1度高速バスを利用したときに30分程度の渋滞に巻き込まれました。
乗継ぎのバスの時間が気になって少しイライラしたという経験があります。
30程度遅れて到着したのですが乗り継ぎのバスが来る間隔も30分後だったので
運よく乗る予定だった次のバスにスムーズに乗れたので良かったです。
予定を詰め込んでいる方に高速バスはおすすめできません。
電車を乗り継いで行くことをおすすめします。
そして、運悪くバスが行ってしまって、次のバスを待つことになってしまった、、そんな時
バス停のそばに「ポーラ美術館まで850m」という案内看板が目に入ると思います。
850mなら15分もあれば着くだろうし散歩がてら歩いていこう、と思われる方がいると思います。
私も歩くのが好きなので歩いてもいいかも、と思いましたが同行者に全力で止められました。
なぜならずっと坂道なのです。しかもちゃんとした歩道がなく、
道路幅が狭く車2台がやっとすれ違えるくらい、見通しの悪いカーブの連続。
そこそこ車通りがあるので優雅に散歩とはいかない道中なります。
バスを待ってバスで行くことをオススメします。
《 交通機関 》
電車
■東京駅から
東海道新幹線こだま号で「小田原駅」下車
「小田原駅」で箱根登山線に乗り換え「箱根湯本駅」下車
「箱根湯本駅」で乗り換え箱根登山電車「強羅駅」下車
「強羅駅」からポーラ美術館無料送迎バス■小田急新宿駅から
「小田原駅」で箱根登山線に乗り換え「箱根湯本駅」下車
「箱根湯本駅」で乗り換え箱根登山電車「強羅駅」下車
「強羅駅」からポーラ美術館無料送迎バス「強羅駅」裏手、ホテル旅館のバス送迎発着場(駐車場4番)より乗車
箱根登山電車 強羅駅とポーラ美術館を結ぶ無料送迎バスが1日13便、約30分間隔で運行
※乗車料金は無料
※天候や道路事情などやむを得ない事情により、時間通り運行できない場合があります。
※満席の場合お乗りいただけない場合があります。
※定刻より早く出発することがあります高速バス
■新宿/池尻大橋から
「バスタ新宿」「池尻大橋」小田急箱根高速バスに乗り「仙郷楼」下車
「仙郷楼」バス停から観光施設めぐりバス「強羅駅/天悠」行に乗換「ポーラ美術館」下車
ゴッホ展ポーラ美術館で開催中 ゴッホインパクト まとめと展覧会概要
ゴッホの作品だけではないのか〜と思うかもしれませんが
影響を与えられた他の画家の作品をみることで
ゴッホの凄さや表現しようといていたことを改めて知ることができました。
知らなかった作品や画家との新しい出会いがあってとても良かったです。
とても居心地の良いポーラ美術館。
ゆったりとした空気が流れていて足早やに帰ってしまうのはもったいない気がします。
展示を見て、カフェでお茶をしながらくつろいでまた展示を観て
遊歩道を散策して、ミュージアムショップでお買い物をして
ポーラ美術館全部丸ごと楽しんで欲しいと思います。
箱根を訪れる方皆さんにオススメしたいです。
展覧会情報
ゴッホ・インパクト─生成する情熱
A Renewal of Passion: The Impact of Van Gogh会期 2025年5月31日(土)~11月30日(日)会期中無休
会場 ポーラ美術館 展示室1、2、3
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日/ 年中無休(展示替えのため臨時休館あり)ポーラ美術館
〒250-0631
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL 0460-84-2111
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