《MEISSN/マイセン》聞いたことありますよね? 白磁器好きなら知らない人はいないでしょう
興味があまりない私も、名前くらいは知っていました。
このマイセンの作品に日本の『柿右衛門様式』が大きく関わっていた事をご存知ですか?
歴史を知ると面白い!この展覧会を観て興味がない方もきっと興味を持つでしょう。
知らなかったマイセンが観れる興味深い展覧会
泉屋博古館東京『巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語/現代マイセンの時期芸術』の
所要時間や混雑状況、見どころなどについて今日はお話します。どうぞ最後までご覧ください。
泉屋博古館東京「マイセン展2025」の見どころは?
正直、私はあまり好みではない器で知ってはいましたが、使いたいとか、観たいとか思ったことがありませんでした
きっかけは近くの美術館で観たい展覧会があったから。
「泉屋博古館東京」から徒歩圏内の美術館で見たい展覧会があり実はそちらがメインでした。
通り道だし、せっかくやってるし、マイセンってどんなもんか観て観よう思って行きました。
結論は、、、めちゃ面白かったです。
今まで知ろうともしないでごめんなさい
マイセンの歴史、日本の有田焼からの影響、『磁器芸術』と言われる高い技術と豊かな創造
とても興味が湧いてきて、ドイツのマイセンの博物館に行ってみたいと思いました。
使えるものなら使ってみたいとも思いました。
マイセンの歴史について
まずは少しマイセンの歴史について少しお話します。
マイセンは
18世紀、ドイツの古都・マイセンで創業した、王立の磁器製作所
ヨーロッパ初の硬質磁器焼成で多くの名品を送り出しヨーロッパを代表する名窯になる。
1960年、創立250年に5人のアーティスト『芸術の発展を目指すグループ』が加わり転換期を迎える
高度な磁器作りの技術とデザイン性から現代マイセンは『磁器芸術』として認知されるようになる。
展覧会の構成について
『巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語』はマイセン磁器製作所『芸術の発展を目指すグループ』のひとり『ハインツ・ヴェルナー』に焦点をあてています。
彼が創造した作品を中心に展示されていて現代マイセンの『磁器芸術』の魅力が伝わってくる展覧会です。
『アラビアンナイト』『サマーナイト』『ブルーオーキット』などの
サービスウェアーや陶板、スケッチなどの作品が4つの展示室に4章で構成されていました。
展示室1/プロローグの見どころ
《プロローグ》
マイセンの事をせんぜん知らなくてすみませんと思いました。
日本の有田焼の『柿右衛門様式』がマイセンの色絵に大きな影響を与えていたということに
びっくりでした。
この章ではでは柿右衛門様式の絵皿と
それを真似て描かれたマイセンの絵皿を観ることができます。
比べて観ると、、、そっくり
「柿右衛門様式」は 、
ミルキーな白磁に赤、黄、緑、青、金の上絵具による絵付けが施されています。
中でも赤が強い印象です。
「マイセン」は
同じ色が使われていても青、緑が多く、そこに差し色として赤がきりりと入っている
比べてみると本当にリスペクトしていたことがわかります。そしてマイセンは「柿右衛門様式」を会得してちゃんとマイセンにすることができた、技術と創造力が凄いと私は思いました。
展示室1/第1章:磁器芸術の芽吹き 見どころ
《第1章:磁器芸術の芽吹き》
ヴェルナーのデビュー作を含めた初期の作品が展覧されていました。私が思っていた、お上品なマイセンとは全然違っていました。
《エンゼルフィッシュ》
花瓶は線で描かれた2匹のエンゼルフィッシュ
1色の線で描かれていて、とてもシンプルでスタイリッシュかっこいい!と思いました。
《スウィトピーの文様》
コーヒーサービスはスゥイートピーが描かれています。
色とりどり、散りばめられためスゥイートピーの花が可憐です。なんて可愛らしいんだろうと思いました。
ここまで観たでけでもあれ?なんか思っていた『マイセン』と違うじゃないか?
なんかエレガントで、気品高く、気取っていて、、、(すみません)
イメージしていた『マイセン』がどこにもありませんでした。
展示室2・3/第2章:名シリーズの時代
《第2章 名シリーズの時代」》
私はこの章の作品に心奪われました。
物語=メルヘンからインスピレーションを受けた作品の数々が展示されていました。
1番最初に黄色いティー、コーヒーセットの作品が目に飛び込んできます。
圧巻で、心が惹きつけます。
ドイツで古くから親しまれてきた文学作品をモチーフとした《ミュンヒハウゼン》
とにかく鮮やかな黄色ベースに青緑で描かれた繊細な線の絵柄が映えます。
とても綺麗で可愛い。カップ、ソーサーポット、ミルクピッチャー、シュガー
1つ1つ違う絵柄で、絵柄が「物語=メルヘン」の場面が描かれています
絵柄の線が繊細で、絵が本当に生き生きしていて可愛くて、まるで絵本を見ているようでした。
ほかに代表作と言われる
《サマーナイト》
《アラビアンナイト》
《森の狩り》
どれも絵本を見ているようです。もっと描かれている場面場面の背景が知りたくなります。
物語を読んでみたくなりました。
カップやポット、お皿の形は同じなのにそれを感じさせない
おそるべし、マイセン、、、です。
これはすごい!と私が1番思ったのが《ブルーオーキッド》
ムラのある青い地に点描で描かれた動物。
まるで夜空にまたたく星座のようでした。ムラに塗られた青地も濃淡があってより夜空っぽい
カッコいいマイセン!このお皿使ってみたい!と思いました。
展示室3/第3章:光と色彩の時代
《第3章光と色彩の時代》
ヴェルナーの1970年代後半以降の作品されていました
ヴェルナーのデザインは具象から抽象へ。
花、雲、風、など様々なモチーフを抽象的に描くようになる。
《アーモンドの木》
《森の木の葉》
《梅の花》
《風の花》
モチーフの構図、色、儚い繊細さがちょっと日本画っぽさも感じました
《ヴィジョン》
このコーヒーサービスは本当に抽象的なデザインでした。
マスキングを用いて直線や面を描いたそう。描いた色を部分的に引っ掻いて落とす新しい技も使われていて技術や画力、全てにおいて円熟しているはずなのにまだまだだ!と挑戦し続ける精神に感服です。
エピローグ「受け継がれる意志」
エピローグ「受け継がれる意志」
ヴェルナーの晩年の作品が展示されていました。
1集大成とも言える《ドラゴンメロディ》
『ドラゴンメロディー』はヴェルナーによる創作メルヘンです
龍にされた王子様、他の龍と見分ける方法は、音楽。
王子様の龍は音楽がわかるのです。妖精たちが楽器で音楽を奏で王子様を救い出す
デザイン性と絵柄の可愛らしさがうまく融合した作品でした。
映像のみどころ
最後は映像
マイセンの普段観ることができない製作所の中の様子を紹介していました。
1つ1つ手作業で丁寧に造られている様子はとても興味深かったです。
こんなに世界的に有名で規模も大きいはずなのにちゃんと人の手で創られていることにマイセンの誇りを感じました。
そして、今もなお養成学校があるというのは、マイセンはいかに素晴らしい技術と創造する力を
持っていて憧れられる存在なんでしょう
ずっとそんな存在であり続けていることが本当に凄いと思いました。
『磁器芸術』
マイセンの作品を表現するにふさわしい言葉だと感じた展覧会でした。
泉屋博古館東京「マイセン展2025」の混雑状況は?
マイセン展は結構人が入っていました。
私は展覧会開催2日目、休日の午後1時ころに行きました。
入館受付は並んでいなかったのですが会場の中には沢山の人がいました。
しかも、ひっきりなしに入ってきます。女性がダントツで多かったです。
主に、壁に沿って展示されているのですが
やんわりと1列になっているくらいの混雑状況でした。
行った時の混雑度 ★★☆☆☆
これからの混雑予想 ★★★☆☆
泉屋博古館東京「マイセン展2025」の所要時間、滞在時間は?
マイセン展の所要時間の目安は45分〜60分
解説を読んで、じっくり映像までを全部見ると60分〜90分くらいだと思います。
品の細かい絵柄をみていると1時間はあっという間で
最後に映像(2本/20分程度)を観たら私は90分滞在していました。
途中に椅子があるので休憩しながらゆっくり観ることもできますし
途中で休憩がてら映像を観てもいいと思います。
泉屋博古館東京「マイセン展2025」のチケットは?
マイセン展のチケットは館内の受付窓口とオンラインで購入することができます。
事前予約は不要で、受付は混雑はしていなかったので
ご都合に合わせての購入で大丈夫だと思いますがチケット販売の窓口は2つしかないので
スムーズに入場にしたい方は
オンラインで事前にチケットを購入してからいくことをオススメします。
泉屋博古館東京
〜巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語/現代マイセンの磁器物語〜
【入館料】
◉一般1500円
◉学生800円
◉18歳以下無料
※学生・18歳以下の方は証明書をご呈示ください
※20名以上は団体割引料金(一般1,300円、学生700円)
※障がい者手帳等ご呈示の方は無料
※ぐるっとパス2025、泉屋博古館東京年間パスポートも利用可
泉屋博古館東京へのアクセス、行き方は?
「泉屋博古館東京」は駅近な美術館 と言ってもいいと思います。
一番わかりやすい最寄り駅は『六本木1丁目駅』です。
私はいつも「六本木1丁目駅」から行きます。
歩くのは好きなので他の駅から歩いても良いのですが
このあたりは坂道が多いので、夏場はあまりオススメしません。
六本木1丁目駅の【 泉ガーデン1F出口 】を出ると眼の前にエスカレーターがあります。
エスカレーターを3回乗り継いで上がります。
そのまま直進です。
和泉橋を歩いて進むと、庭園のような場所に着きます。
その左手に「泉屋博古館東京」があります。
とちゅうに何箇所も案内があるので迷うことなく泉屋博古館東京まで行くことができます。
泉屋博古館東京/アクセス
電車
◉東京メトロ南北線 「六本木一丁目」駅 北改札正面 泉ガーデン1F出口 徒歩3分
◉東京メトロ日比谷線 「神谷町」駅 4b出口 徒歩10分
◉東京メトロ銀座線・南北線 「溜池山王」駅 13番出口 徒歩10分
泉屋博古館東京「マイセン展2025」は巡回する?
マイセン展は東京の展示期間が終わると秋から来年にかけて
郡山市、愛知県、京都市へと巡回します。
詳細はまだ決まっていないようなので今後要チェックですね。
《 巡回予定 》
■郡山市立美術館(11月22日~2026年1月18日)
■愛知県陶磁美術館 (2026年春~)
■細見美術館(2026年11月21日~2027年1月21日)
泉屋博古館東京「マイセン展2025」のまとめと展覧会概要
興味があまり持てなかった「マイセン」この展覧会を観て、後悔しました。
マイセン、もっと早く観ておけばよかった、、、と。
「マイセンのメルヘン」に引き込まれた展覧会
マイセン好きはもちろんですが絵本や童話好きな方にもオススメしたい展覧会です。
『巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語メルヘン』
―現代マイセンの磁器芸術―は巡回予定があるので
お近くで開催された際はぜひ足を運んでください。
特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語メルヘン
―現代マイセンの磁器芸術―
■会期 2025年8 月30日(土)~ 11月3日(月・祝)
■休館日 月曜日(9/15,10/13,11/3は開館)、9月16日・10月14日(火)
■開館時間 午前11時00分~ 午後6時00分
*金曜日は午後7時まで開館
*最終入館は閉館30分前まで泉屋博古館東京
〒 106-0032東京都港区六本木1丁目5番地1号


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