『鳥』は好きですか?どんな『鳥』が好きですか?
『ぐるっとパス』が使えるから、と行ってみました『鳥々展』
陶器に描かれた鳥たちがとて鮮やかでリアルでした。
菊池寛実記念 智美術館で開催中の『鳥々/藤本能道の色絵磁器』について
今日はお話します。どうぞ最後までご覧ください。
菊池寛実記念智美術館『鳥々/藤本能道の色絵磁器』レビュー。感想、見どころについて
『人間国宝』らしいです。
すいません、全く知らないで行きました。
『ぐるっとパス』が使える
フライラーで観た、陶器に描かれた鳥が綺麗だった
という理由だけで行きました。
行って、鑑賞しながら知識を得ていきます。
藤本能道/ふじもとよりみち(1919~1992)人間国宝
写実的な絵柄を追求しつつけ「釉描加彩(ゆうびょうかさい)」という、
絵具の濃淡でモチーフを立体的に描き、それを白磁の肌と一体化させて見せるために、背景を表す技法を生みだした「色絵磁器の第一人者」とも呼れる陶芸家
これを知っただけでも
作品を観る目が変わります。
人間国宝だから凄いというのではなく
技法が凄いということ
自分の表現を追求して、技法を生みだしたことが凄いのです。
『鳥々/藤本能道の色絵磁器』では、
素材や技法を開発して色絵磁器に取り組んだ充実期の1970年代半ばから
最晩年となる91年までを中心に展示されていました。
モチーフは主に「鳥」です。
どの鳥も生き生きと鮮やかに描かれています。
羽毛はふわふわと柔らかく、鳥の小さな、温かい命が感じられます。
『没骨法』という
輪郭線を描かずに、筆のタッチや濃淡で描く方法で描かれています
印象としては、輪郭がないのでより自然体に見える気がしました。
物凄い描写力、技術があるからできる描き方だと思いました。
描かれているのが陶器だということを忘れてしまうくらい
まるで写実的な絵画のようでした。
どの作品にも描かれている鳥の写真があったので
見比べることができたのも良かったです。
晩年の作品はがらっと変わり
炎の中の蛾や蝶が飛んでいる作品で陶板が多かったです。
ちょっと不気味さと、たぎる力を感じる作品でした。
同じ人が創ったのかな?
と思うくらい作風が変わっていました。
♦私個人的には
鳥が描かれている作品のほうが好きで
中でも『草白釉釉描色絵金銀彩荒天晚秋図四角大皿』(読めないですね…)
四角い皿に
秋の空と山の風景が描かれています。
空を飛んでいる3匹のカラス
その風景がどこか懐かしい感じがして
じっと見入っていました。
本当に絵画を観ているようでした。
菊池寛実記念 智美術館『鳥々/藤本能道の色絵磁器』レビュー。感想、所要時間、滞在時間、混雑状況について
休日の午後に行きました。
混雑することなく入場できました。
会場の中の混雑も全く無く、ゆったりと自分のペースで鑑賞できました。
何度か訪れていますが
混していたことなく、ゆったりと観れています。
穴場な美術館だと思います。
美術館の規模が大きくないので
それほど時間をかけずに観る事ができます。
30分〜45分くらいといったところだとお見います。
♦私の滞在時間は45分ほどでした。
陶芸の知識があまりないので、技術的な凄さはよくわかりませんが
鮮やかに描かれた鳥の生き生きした感じは伝わてきます。
1つ1つ楽しく観ることができました。
菊池寛実記念 智美術館『鳥々/藤本能道の色絵磁器』レビュー。チケット、ぐるっとパス、について
チケットは館内の受付窓口で購入することができます。
オンラインチケットはありません。
いくつか割引がありますが面白いと思った割引が
運転免許返納割引
通常観覧料より100円引きになります。
来館する方は高齢の方が多いのでしょうか
こういう取り組みもいいですね。
♦私は『ぐるっとパス』を使いました。
『菊池寛実記念 智美術館』は対象の施設で入場無料です。
『ぐるっとパス』が使えるから行く、というのが正直なところですが
それが『ぐるっとパス』の良いところだと思います。
普段は自分では選ばないような美術館や展覧会
割引や無料で観れるなら観てみようかな?となりません?
私はなります、なっています。
まんまと『ぐるっとパス』の思うツボにハマっています。
今まで見たことがないものを観て、知る
そうすると発見があり興味が広がります。
きっかけとなる『ぐるっとパス』1度是非使ってみてください!
観覧料
一般1,100円/大学生800円/小中高生500円各種割引◉リピート割引 通常観覧料より300円引き
◉和樂美術館クーポン 通常観覧料より100(または200)円引き
◉運転免許返納割引 通常観覧料より100円引き
◉障がい者割引 通常観覧料より半額
菊池寛実記念 智美術館へのアクセス。最寄り駅や行き方、駐車場、住所について
♦私は『大倉集古館』に行ってから
『菊池寛実記念 智美術館』に行くことが多いので
『六本木1丁目駅』から歩いて行きます。10分くらいです。
地図を見ると『菊池寛実記念智 美術館』は
『虎ノ門ヒルズ駅』や『神谷町駅』からの方が行きやすいと思います。
日比谷線、南北線、銀座線、と使えてアクセスは良いです。
どの線の最寄り駅からも比較的近く
このエリアは道も綺麗で歩きやすいです。
交通アクセス
【電車】
◉日比谷線『神谷町駅』 出口4b 徒歩6分
◉日比谷線『虎ノ門ヒルズ駅』 出口A2a 徒歩8分
◉南北線『六本木一丁目駅』 改札口より徒歩8分
(改札口を出て正面左前方のエスカレーターを乗り継いで一番上まで上がって下さい)
◉南北線/銀座線 『溜池山王駅』 出口13 徒歩8分
◉銀座線 『虎ノ門駅』 出口3 徒歩10分
菊池寛実記念 智美術館
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
TEL:03-5733-5131(代表)
菊池寛実記念 智美術館『鳥々/藤本能道の色絵磁器』レビュー。まとめ、展覧会概要
「ぐるっとぱす」が使えるからという理由で行った観ましたが
陶器に描かれたとは思えない
生き生きとしたかわいい「鳥」たちを観ることができました
さすが人間国宝です。
とても見応えのある展覧会でした。
陶芸好きの方はもちろんですが、
鳥好きの方、日本画が好きな方にもオススメしたい展覧会です。
菊池寛実記念 智美術館『鳥々/藤本能道の色絵磁器』
■会期 2025年6月7日(土)~9月28日(日)
■休館日 毎週月曜日
■開館時間 11:00~18:00 ※入館は17:30まで
■観覧料 一般1,100円/大学生800円/小中高生500円
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