加藤泉×千總ギャラリーレビュー 京都で観る着物の展覧会

展覧会

現代美術家加藤泉と老舗京友禅?ビックリな組合せではないでしょうか?
あの絵が着物なるなんて想像がつきませんよね。実際に観て情熱に圧倒されました。
京都で、京都だからこそな展覧会【絵と着物:加藤泉×千總ギャラリー】
初めて訪れたギャラリーはとても素敵な空間でした。今日は展覧会【絵と着物:加藤泉×千總ギャラリー】についてお話します。

千總ギャラリー京都

初めて行くギャラリーってドキドキしますね。
しかも一元さんはお断りのイメージがまだ残っていそうな京都
470年という歴史ある老舗の着物屋さん、、、
少し敷居が高い気がします。

千總ギャラリー(チソウギャラリー)

高い敷居を感じていましたが
会場の入口のあったポスターが緊張を和らげてくれました。
綺麗に磨かれたをガラスドアは
どっしりした歴史を感じさせない軽さがあります。
開けて入ると開放感のあるエントランス
にこやかに出迎えて下さったお店の方々。
いかにもな老舗感がない、気持ち良くさわやかな空間。
敷居の高さが一気になくなりました。

しかしまだ思っていました。
加藤泉のあれが着物?ここにあっていいの?と。

しかしそんな思いも消し飛ばしてくれる
見事な融合を観ることが出来ました。

展覧会【絵と着物/加藤泉×千總ギャラリー】

【絵と着物/加藤泉×千總ギャラリー】
1階エントランスにはトルソーに着せた2着の着物
染められた「人型」を良く観ると細かい刺繍がされています。
観たことのある加藤泉作品が見事に着物になっていました。
いや、着物という作品になっていました。
2階に繋がる階段には巨大な作品、、、圧倒されました。

着てみたいなー
着たところ観てみたいなー
どうやって創ったんだろう?
着物を着たことがなくても
おそらくに思うことでしょう。
そんな疑問はの答えは2階にありました。

桂南光さんや槇原敬之さんらが着ものを着た
写真パネルの展示がありました。
どの着物もどの人もカッコイイです。
着てみたい、、、益々思いました。
ここでは色違いの2着の着物が
衣文かけに駆けられて展示されています。
色が違うのもありますがトルソーと衣文かけ
また違った印象を受けます。
窓からの光があたって透けて観えるのも
とても綺麗でした。

奥のフロアに続く入口には制作風景の映像があり
奥のフロアー入ると。。。
中央にはまた違う色の着物が、2着展示されていました。
色が違うだけなのにまた違う着物のような印象を受けます。
他に、原寸大の着物の図案
職人さんとのやり取りが見られるような配色伝票と
着物になる前の反物など制作工程に関するものあり
着物が創られる工程や
職人さんの関りが感じられるものや作品の展示もあります。
また着物を創った時ときにでた端材の糸くずを詰め込んだソフビ彫像
端切れに縫い、描かれたアート作品なども展示されていて
単なる着物の展示ではない
着物とアートをそれぞれがちゃんと見て理解して融合し
広がりを見せた見事なコラボレーションだと思いました。

展覧会概要

伝統とは、守るではなく創ること

20~30の工程を20人以上の職人さんによって創られたものに
現代美術家/加藤泉の手が加えられる。
470年の歴史の中でも極めて珍しいことだそう。
この展覧会を知った時は
老舗の着物屋さんと加藤泉、、、コラボしきれるのかな?
凄いな、着物屋さんやるなー勇気あるなと思いました。

実際に作品を観て
今あるものをしっかりと持って挑戦する姿が見えました。
作品も双方の心意気も素晴らしいと思いました。
そしてやっぱり
いつかこの着物を着てみたい!と強く思いました。

長い期間開催されています。
京都を訪れたときにはぜひ足を運んでください

【絵と着物 加藤泉×千總ギャラリー】
会期:2025年2月27日~9月2日
会場:千總ギャラリー
住所:京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階
開館時間:10:00~17:00(3月1日〜15:00)
休館日:水、3月8日、9日
料金:無料

千總ギャラリー:アクセス
千總本店2階
〒604-8166 京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80番地
地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩3 分
阪急「烏丸」駅から徒歩7 分

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