アジア初、日本で観れるのは東京国立近代美術館だけ。
貴重な展覧会の主な作品と所要時間
時間があれば常設展もぜひ覗いてください。
東京国立近代美術館の場所とアクセス方法
ヒルマ・アフ・クリント展
ヒルマ・アフ・クリント展を観たいと思ったのは
美術館で貰ってきたチラシの絵が可愛いと思ったのもありますが
抽象絵画をモンドリアンやカンディンフスキーよりも先に描いた
先駆者がヒルマ・アフ・クリントだったというところです。
今までが覆る絵とは⁈画家とは⁈どんなものか観てみたいと思いました。
アジア初の回顧展とありますが、日本で観ることが出来るのは
東京、竹橋にある「東京国立近代美術館」だけ。
6月15日(日)までと終了間近です。
またとないこの機会にぜひ観て欲しい展覧会です。
ヒルマ・アフ・クリント (1862–1944)
スウェーデン出身の画家
カンディンスキーやモンドリアンら同時代のアーティストに先駆け
抽象絵画を創案した画家して近年再評価が高まっています。
ヒルマ・アフ・クリントはスウェーデンの裕福な家庭に育ち
王立芸術アカデミーを優秀な成績で卒業、職業画家として活動しました。
一方で神秘主義などの秘教思想やスピリチュアリズムに傾倒し、
交霊術の体験を通してアカデミックな絵画とは異なる抽象表現を生み出します。
表現の先駆性や緻密な体系性などモダン・アート史上
きわめて重要な存在として評価されています。画家の存命中、および死後も長らく、
ほとんど展示されることのなかった作品約140点が一堂に展示。
ヒルマ・アフ・クリントの今日の評価を決定づけた
代表的作品群「神殿のための絵画」(1906–15年)を中心に、
ノートやスケッチなども展示し、画家の制作の源泉を探るとともに
画業の全貌を観ることができます。
ヒルマ・アフ・クリント展の主な作品と所要時間
スピリチュアル、交霊術、トランス状態、言葉だけ聞くとちょっと身構えてしまいます。
なんだか胡散臭い感じもしました。
でも芸術って紙一重ではないでしょうか
自分が感じているもの、見えているもの、見えないものを形にするのですから。
描けない人がやみくもに描いているのではなく
めちゃくちゃ上手に描けるから描ける絵だということが
最初に展示されていた具象画でわかります。
ビックリするくらい本当に本当に上手です。
目に見える以上のもの、、、すなわち目に見えないものを描きたい
なんとなくですがスピリチュアルの方に興味を持ったかわかる気がします。
約140点もの作品数ですが、特に圧巻だったのが
「10の最大物」
これを観に行くだけでも充分なくらいです。
人生を4つの段階「幼年期」「青年期」「成人期」「老年期」をモチーフに描かれた
約3Mもある大きな10枚の絵画です。
いわゆる横並びにずらっと展示されているのではなく
1フロア―の真ん中に巨大な四角形があり
その四辺の壁に展示されていて時計回りにくるっと回りながら鑑賞します。
インスタレーションのような展示が輪廻転生を思わせるようで
作品感とぴったりで何周したかわかりません。
面白かったのが1周目と2週目、3週目、、、と周るごとに
観えるところ、感じることが違っていました。
何回も生まれ変わった感じでしょうか?不思議な連作です。
しかもフロアーの壁に沿って椅子があるので1つ1つをじっくり観ることもできます。
フロアーの照明も椅子の方は控え気味なので座ってみていると
引き込まれて、トランス状態になりそうな感じでした。
このフロアーだけでも私は2時間ほどいました。
作品全部を観て思ったことは
抽象絵画なのかな~?と。抽象絵画のようで、そうでもないようで、やっぱり抽象絵画?
そんな感想を繰り返し、最後に出したのは
抽象絵画の枠に収まらない、作品、画家という答えでした。
約140点の作品全部をじっくり観ると2~3時間
どっぷり浸るとなると4,5時間でしょうか。
私は4時間ほどいました。
普段の展覧会よりも少し長めにみていた方が良いと思いました。
時間があれば常設展も覗いてみてください
常設展とは美術館がコレクションしている作品が観られる展示で、
テーマに応じて展示しているフロアーもあります。
「」とても有名な画家などの作品があったりするのでとてもお得で嬉しい展示です。
企画展のチケットで入ることができます。
「ヒルマ・アフ・クリント展」のグッズ販売を出て直ぐに美術館員の方がいるので
ここで入場受付をしてエレベーターで4階へ上がります。
2階から4階が展示フロアーですが4階から下へ降りていく順番で観覧します。
日本画や油絵、写真、彫刻それはもうたくさんの作品数です。
私がじっくり見たのは2階のフロアー1990年代以降の作品が展示されていて
遠藤利克、村上隆、などの好きな作家の作品がありました。
じっくり観るもよし、好きな作品だけ観るもよし、
知らなかった芸術家や作品にであえる絶好の場です。
企画展のみならず常設展にもぜひお立ち寄りください。
東京都国立近代美術館の場所とアクセス
東京駅からのアクセスが良く、
近くには皇居や武道館もあり散歩を楽しめる場所にあります。
木々が多いので、桜や新緑、紅葉など四季を感じることができます。
私は行くときは早く展覧会を観たいので地下鉄東西線を利用しています。
最寄りの竹橋駅から本当に近いので道に迷うことなく行くことができますが
気をつけておきたいことが2つあります。
●1つ目は地下鉄東西線の乗る車両の位置。
中野、高田馬場、飯田橋などの方面から行くときに乗る車両は「1番後ろ」
西船橋、葛西、木場、日本橋などの方面から行くときは「1番前」
●2つ目は出口「1b出口」を間違わないこと。
階段を上がると毎日新聞社のビルが背にあります。
すぐ右手の横断歩道を渡り、もう一つ目の前の横断歩道を渡り
上り坂の橋を歩くとすぐに東京国立近代美術館があります。
信号に引っ掛からなければ3分かかるかどうかといったところでしょう。
帰りはまた地下鉄を使っても良いのですが
私はよく帰りにぐるっと皇居周りを歩いたり東京駅まで歩いて
展覧会も余韻に浸ることもありますし
元気な時は神保町の方へ行き古本屋さんやアウトドア屋さんに寄ったり
KITTEの博物館や三菱第一号美術館へとはしごすることもあります。
気分や体力に応じて楽しめる場所だと思います。
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東京国立近代美術館
住所 〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1●東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口より徒歩3分
●東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」4番出口より徒歩15分
●東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」A1出口より徒歩15分
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