「鴨居玲展/見えないものを描く」京都えき美術館 での会期は
7月6日で残念ながら終了となりました。
本当にぎりぎりの駆け込みとなりましたが、とても良い作品ばかりででした。
巡回するこの展覧会、お近くに来た時にはぜひ足を運んでほしいです!
これから各会場で観に行かれる方の参考になると思います。
どのくらい鑑賞時間がかかったか、見どころ、グッズなどについて、今日はお話します。
【鴨居玲展/見えないものを描く】所要時間は?
作品のパワー、作品数、会場の規模から観ると比較的時間がかかると思います。
最低でも60分はかかるのではないでしょうか。
撮影はできません。それも含めてじっくりと観るので
いつもより+15~30分の時間と体力を見ておいた方が良いと思います。
私は2時間かけて3巡しました。
それでも後にもう1つ別の展覧会を観る予定があったので
名残惜しいと思いつつ美術館をあとにしました。
1巡目は、1つ1つ観る
2巡目は、1つ1つじっくり観る
3巡目は、気になった作品や好きな作品をじっくり観る
最後に自画像に「また会いましょう」と挨拶をする
3巡半くらいですね。。。
大好きな画家の展覧会だったので、私はかなりじっくりと観ました。
京都のえき美術館では途中2か所に椅子が置いてあったので座っても観ました。
【鴨居玲展/見えないものを描く】見どころは
【鴨居玲展/見えないものを描く】
「人間とは何か」を描き続け、戦後の奇才と称された鴨居玲(1928-1985)。
金沢美術工芸専門学校(現 金沢美術工芸大学)で宮本三郎に師事し
フランス、ブラジル、イタリアそしてスペインなど様々な国を巡るなかで「おばあさん」「酔っぱらい」などのモティーフに出会い、自身の画風を確立させていきました。自身にとって「写実」とは見えないものを描くことであるとし、人間の内面、己の理念を人物像などのモティーフを通して描き出した。
個人的な視点での見どころをお伝えしたいと思います。
第1章/モティーフの模索
「素描」鴨居玲、素描が素晴らしいのです。
何本も引かれていて、一見乱雑観見えるかもしれませんが、これだけ線があるのに怒田な線が1本たりともないと思います
見えないものを描くというより、私たちには見えないけど彼には見えていてそれを描いている
それがストレートに伝わってくる線だと思います。すごい画家です。
第2章/自画像
11作品の鴨居玲、圧巻です。
もちろんどれも良いのですが、特にじっくり観たのは「自画像(絶筆)」
ちょっと穏やかに微笑んでいるように見えて、グッとくるものがありました。
「肖像」、自分を描いているはずなのに「肖像」なのです。
終焉に近い作品で、のっぺらぼうに鴨居玲が鴨居玲の顔の面を持っています。
自分を自分でないもの、他人として描いたということでしょうか。
もしかして終わりが見えていた?終えようとしていた?自分が自分でないような感覚があった?
ちょっと危うさと怖さを感じました。
この作品を観た皆さんはどう感じるでしょうか?気になります。
第3章/村の酔っ払い
「酔い候え(未完)」何でしょう、痕跡が見える作品が好きだからでしょうか?
未完のこの作品気になりました。
「廃兵」鴨居玲の作品って斜め横とか横から見たみた人物が多いと思うのですが
れは真正面。迫ってくるようで迫力がありました。
鴨居玲が作品と同じポーズをとっている写真パネルがあり
これはイケメン鴨居玲の写真の中でもダントツで好きだな~と思いました。
第4章/女性像
女性像は鴨居玲のグッと伝わる迫力がこないので私個人的には正直好みではないのですが
素描の「裸婦」はちょっと違う線が観れて面白いとおもいました。
第5章/教会
人間以外の唯一主題にして描いた教会。
浮いていたり、傾いていたり、上に石が浮かんでいたりとシュールレアリスムを思わせる作品
異空間な感じと、要らないものは一切ないような研ぎ澄まされた感じが好きです。
第6章/弥縫録
弥縫録中国名言集連載エッセイのための挿絵
これふは面白かったです。
デッサン風のものやイラスト風のもの墨絵っぽいもの
様々な鴨居玲が観れました。
欲を言うなら全部観たい!というところでしょうか。
【鴨居玲展見えないものを描く】巡回します。ひろしま美術館/長崎県美術館。概要とアクセス(場所、行き方)
作品をもっている長崎県美術館、ひろしま美術館の2館に巡回します。
今現在 (2025年7月7日)、展覧会の会期ぐらいしか発表されていません。
長崎県美術館は20時まで開館しているのはなんとも嬉しいですね。
■ひろしま美術館(広島)
2025年9月13日(土) ~ 11月3日(月・祝) 会期中無休
9:00~17:00(入館は16:30まで)〈電車〉
・市内路面電車「広島駅」から
(路線番号1)「広島港」
(路線番号2)「広電宮島口」 「紙屋町東」下車 徒歩約5分
(路線番号6)「江波」〈高速バス〉
広島バスセンターから徒歩約5分住所
〒730-0011
広島市中区基町3-2 中央公園内
082-223-2530
■長崎県美術館
2025年11月22日(土)~2026年2月1日(日)
休館日11月25日(火)12月8日(月)22日(月)29日(月)~2026年1月1日(木)1月13(火)26日(月)
10:00~20:00アクセス(行き方)
〈電車〉
・JR長崎駅 長崎港方面へ徒歩約15分・路面電車1号系統(赤迫~崇福寺) 「出島」下車徒歩約3分
5号系統(蛍茶屋~石橋) 「メディカルセンター」下車徒歩約2分
〈バス〉
・県営バス・長崎バス「新地中華街」下車(空港リムジンバス、高速バス含む※)徒歩約5分
「大波止」下車(空港リムジンバス、高速バス含む※)徒歩約8分
〈フェリー〉
・長崎港ターミナル 徒歩約10分
〈車〉
・長崎自動車道・長崎ICより ながさき出島道路経由 5分住所
〒850-0862
長崎県長崎市出島町2番1号
TEL:095-833-2110
【鴨居玲展見えないものを描く】グッズ (ポストカード、クリアファイル、図録など)
作品のポストカード
酔って候のトートバック、自画像などのクリアファイルなどや
展覧会図録、弥縫録、関連書籍などありました
最近の大規模な展覧会のグッズと比べると少なめですね。
私は鴨居玲の展覧会では行くたびに図録を買っているのでお約束のように図録を買いました。
鴨居玲はイケメンなのでブロマイドのようなポストカードを買おうか迷いに迷いましたが
やめておきました。悩むくらいにイケメンです。
広島や長崎でグッズが大きく変わることはないと思います。
これから予定されている方の参考になればと思います。
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